後頭部ビジネス

若木くるみの後頭部を千円で販売する「後頭部ビジネス」。
若木の剃りあげた後頭部に、お客さんの似顔絵を描いて旅行にお連れしています。


*旅行券の販売は現在おおっぴらにはしていません。*

2015年11月18日水曜日

11月15日、つなぎブロンズマラソン

九月から、武内さんが熊本のつなぎ美術館で展覧会をしています。



展覧会のチラシで、衣装をつくりました。
マラソン大会で着る衣装です。


ポスターで出来たスカートを潰さないよう、後部座席で立ったまま送迎される武内さん。

わたしたちは10㎞の部に参加します。

レース前の、開会式。
背広を着ているのがわたしです。

後頭部には、町長の顔を描きました。

なぜわたしが壇上にいるかと申しますと、なんとわたくし、畏れながら、今回ゲストランナーデビューをしたのです。


右下にご注目ください。

見よ!
まさか自分がゲストランナーになる日が来ようとは夢にも思いませんでした。
人生、何があるかわかりませんね。
生きてきて良かったです。

本物の町長とパチリ。
壇から落っこちないよう、胸(背中)を支えて下さいました。
これまで後頭部には百人以上の似顔絵を描いてきましたが、今回の町長が最高齢です。
気が引き締まります。


昨日は土砂降りでしたが、今日は見事な晴天に恵まれました。

応援するこぶしに力が入ります。


まず、小学生以下の部がスタート。
沿道から声援を送りました。

がんばれー!


ファミリー部門も応援して、大人の部の5km。
ファイトー!!


武内さんと、次の10km部門のスタートまでの時間をトークでつなぎました。
自分がランナーであるという自覚がなく、後頭部トークで場を終えようとしたら、スタッフの方がスパルタスロン完走の話を振って下さったので、ここぞとばかりに鼻にかけました。
ほんとに、ほんとに、完走できてよかった!!




位置について! 
ようい、ドン!!


豊かな山並み、あかるい日差し。
のどかな日曜の朝をランナー集団が彩ります。


コースの途中で、ハイ、ポーズ!
ここ、町長のご自宅なんです。(本当)
豪邸!!


後頭部を見てもらおうと、ぐるぐる回りながら走ります。

撮影してくれたのは、小国中からお越しの美術の杉先生。
重たい一眼カメラをかまえて伴走してくれました。


武内さんは、展覧会のチラシを配りながらのランニングです。


折り返してきた対向者とハイタッチ!

元気をありがとうございます!


ゲストランナーは、誰より大きく声援を送りながら走っていても奇異に思われない役職(?)なので、声の限り応援して、職務を全うしました。応援欲が満たされました。


地域の方に支えられての、心あたたまるランニング体験でした。

たった10kmでしたが、ゴールする頃には武内さんの衣装がボロボロに…。
ストリップサービスをありがとうございます。


わたしは女子中学生が見ていると思うと、はりきってしまい、アクエリアスを5杯一気飲みしてお腹を下しました。



レース後の抽選会では、わたくしもしゃしゃり出てクジを引かせていただきました。
当選された方、おめでとうございます!

豚汁やたいめし、とりめしのサービスも大変ありがたく、いずれも美味でした。

スタッフの皆さま、ランナーの皆さま、沿道から応援してくださった地元の皆さま、お疲れさまでした、
どうもありがとうございました。


たのしい、たのしいマラソン大会でした!


10月31日~11月4日、アマクサローネ

熊本の天草で行われた美術のイベント、アマクサローネに参加してきました。



天草の乱っつって、商店街を走りました。
天草のRUN。

後頭部には天草四郎を描きました。





コンサート鑑賞も。



飲み会で、後頭部を剃らせてくれるお兄さんが現れました。
ふたり揃うと迫力が出ます。




二日目は、たこ焼きを食べたり、建築家の坂口恭平さんのトークを聞いたりしました。
少年少女たちに遊んでもらえて楽しかったです。



丸尾焼での親睦会で、美術家の日比野克彦さんが描いた後頭部の顔。
芸術的でした。
寝る前に、日比野さんの絵がいい顔だったと話していると、武内さんが「最近の克彦の仕事の中では一番よかったよ。」とか言い出して超えらそうでした。
(!!、すべてはくるみちゃんを喜ばす為のパフォーマンスです!克彦さんすみません。:武内)



翌日、首の動かし方や立ち方などをレクチャーしてくださる日比野さん。
精神レベルをこちらに合わせていっしょにポーズをとってくれたりして、やさしいです。



四日目は、コンドルズの近藤良平さんによるダンスワークショップ。
坂口さん、日比野さん、近藤さんと、連日のそうそうたる有名人にミーハー心が騒ぎます。
しかし、ここのところお風呂がなくて着替えもしていなかったので、腕を上げたりする振り付けは鬼門でした。
可能な限り脇を締めて、香りの放散を防ぎました。


写真を撮っていただくために接近するのもスリリングでした。
近藤さんの鼻が悪いことを祈っています…。

夜には近藤さんのソロ公演もあって、オリジナルソングやアドリブ演出に心を奪われました。
魅惑の舞踏鑑賞でした。


五日目、近藤さんの気をひこうと思って、後頭部には近藤さんの顔を描きました。
ご本人とのツーショットです。
めでたいです。
近藤さんのベストスマイルを求めて、朝から画像をグーグル検索しまくった甲斐がありました。

また、この日は入浴したてだったのでつい気分が開放的になってしまって、別れ際に世紀の大告白を演じました。
悪乗りした武内さんが近藤さんのほうににじり寄って、「くるちゃん! 言っちゃいなよ! 近藤さん帰っちゃうよ。後悔するよ!」とわたしの手をひっぱり、わたしはわたしで頬を赤らめて「近藤さん、大好きです!!」と大声で叫んだり…。
周囲は失笑でしたが、思いを告げられて満足です。
浮ついた思い出をありがとうございました。


いろんな意味でご乱心だった天草のRUNでした。

天草のみなさん、異邦人のわたくしを広い心で受け止めてくださいまして誠にありがとうございました。